私は頑固なところがありまして、変化を疎み、既存のルールに従うのが嫌いじゃない人間でした。

私の興味の範囲はすごく狭くて、興味のないことは考えたくない。

その上、キャパシティも小さいのであまり色々なことに適応できない。

だから意図せずに変化を避けていたと思うのです。

これ、自己肯定感の低さも影響してたと思います。

でも、40を過ぎてむしろ意識するのはこの自分が避けていた「変化」。

考えが変わるきっかけはやはり本を読んだり、あとは自分と全く違う人の話をきくこと、なので日々のなんてことない積み重ねかな？

これは直接会って話すのもそうだけど、ポッドキャストの番組でいろんな人が話してるのをきけるのが大きかったと思うのです。

昔は自分の考え以外のものを受け入れられなかった。

これは未熟さと一言で片付けられないものがあると今は思うのです。

若い時のまっすぐさや潔癖さは失ってみると最初は青さを感じ、生温かい目で見て、それをすぎるともう手に入れられないキラキラしたものにさえ思えるのです。

でも、それを今欲しいかというとそうでもない。

だって、それを持って生きるだけの体力も気力もないから。

そんな私も40を過ぎ、精神的に楽になってきたと思ってたのに、最近すごく意識するのが「変化」です。

一言で言うなら、人は変化をし続けなくてはいけない、ということ。

例えば化粧。

よく雑誌で「メイクが古い」なんて言葉をよく見ますが、これって流行が少しずつ変わってきてそれについていってない、という意味だと思うけど、女性の人生でいうとよく「自分が一番輝いていた時のメイクで止まってる」メイクの人のことでもあるよな、て思うんです。

これ、意外に多い。

メイクとか服とかは定番になりやすいと思うのです。

だって、ある程度似合う似合わないがあるから似合ったら正解なわけで、それをしていると今度は試すことが億劫になってくる。

だから余計にアンテナを張っておかないといけないと思ってます。

ただ、変化はマイナーチェンジくらいがちょうどいいです。

大きな変化は気持ちを変えたい時だけです。

なぜなら失敗の可能性は常にあるから。

私くらいの年齢になればやはり、年相応とかいえ言葉も頭の片隅にあります。

でも、最近特に思う。

年相応を気にして好きでもない服を着ることも、自分らしさを追求しすぎてわけわからない格好をすることもどちらも避けたいと。

だからたまに少し変える。

ここ数ヶ月は黒のリキッドアイライナーとマスカラをつけるメイクだったのを、全て茶系にしてみるとか。

そんな小さな変化。

でも、その小さな変化が古臭い顔をスッキリさせるんですよね。

黒が似合うと思っていたけど、私の目はあまり黒々としてない。

それなら髪も明るい今は茶色もありかも、て。

そして自分でも意識しているのが、常識を疑うこと。

私は昭和生まれ。

やはり「こうすべき」みたいな常識が頭の中にあるんです。

でもね、世の中って常に変化をしてて、今は私たちが常識だと思ってることが未来の人からは非常識だと思われたりする。

だから疑うようにしよう、て。

これをしていいことは、イラつく頻度が減るということ。

「こうすべきでしょ」ていう気持ちって、日本人にはありがちだけど言わなくてもそうでしょ？ていう暗黙の了解的な雰囲気がある。

これ、相手に迷惑かけるならNGだと思うけど、それ以外ならスルーしていいんだな、て最近思うんです。

「こうすべき」をやらない人を責める気持ちが出てきて自分がしんどい。

だから、もしかしたらこれは自分だけの常識なのかも？て思う。

人に期待するとイラつきが増しますからね。

変化を受け入れるとキャパが広がる気がする。

特に私のような頑固なタイプは。

仕事もそう。

一昔前なら会社が副業を公に認めるなんて考えられなかったと思うのです。

でも今は在宅もあれば、転職も以前よりも悪いイメージはないし、フリーランスも増えた。

正社員で働いてる時は正社員でいることが大事だった。そこで評価されることや実績を積むことが。

でも、立ち止まって考えたら私、別にキャリアを望んでない。

若い時はそれが大事だったのに、歳を経ていくごとにストレスフリーのためにいらないものを捨てようと思ったんです。

私は真面目だから数字を追いかけると生活全てが仕事を優先してしまう。

後輩に指示を出すのが苦手だからそれもストレスになる。

もう、本当に向かないことやめていい、て自分に許可をだしてから一気に楽になったし生活は充実した。

土日ゴロゴロするだけだったけど、やりたいことを数えるようになったり。

でも、これから先のことに不安がないわけじゃない。

日々葛藤。

それでも、いつも思うんです。

変化を恐れずにやってみよう、て。

停滞しないで変わり続けていこうと思うわけです。

だって、世の中は常に変化してるわけだから自分だけが立ち止まって、踏ん張り続けるのはなんか違う。

社会もそういうふうに変化をしてる気がするな、と思うんですよね。