縁結びを願ったら悪縁切れた話


なんだかすごく遠くに行きたくなって、金沢に旅行に行って来ました。

ただ、ただ、遠くに行きたかった。

「ここではないどこかに」ていう気持ち。

どこでもよかったけど、テレビで女性の一人旅が流行ってると言ってたのでインタビューを受けてた金沢の観光関係者を見て、金沢にしよう、と思い立ったわけです。

旅は移動の時間が実は一番充実してる気がする。

ボーとしながら普段見ない景色を見てるとすごく落ち着く。

1泊2日の旅だったので、観光する場所は1日に一箇所だけと決めてました。

ともかくゆっくり過ごそうと思ったのに、全然ゆっくりじゃなかった!!

今回伝えたいのは観光したうちの一つである白山比咩神社。

ここ、縁結びで知られているようです。

行くまでが大変

正直、こちらの神社に行くのは迷ってました。

なんか、勘と言いますか。

行っていいのかな?という気後れみたいな感じ。

結果行ってよかったと思ったのは後で書きますが、まずは経緯を。

神社に行こうと決めましたが、辿り着くまで乗り継ぎは2回。

ただの2回じゃないし、今回は乗り継ぎが強制的に1回なりました。

まず、JRで西金沢駅まで行きます。

1駅なので楽勝と思い降りると、石川鉄道の電車に乗り換えとなりますがこれ1時間に1〜2本程度しか走ってない。

ここで30分ほど電車を待ちます。

すごく小さな駅でホームも小さい。

映画の「ぽっぽや」みたいな本当に古い昔ながらの駅舎です。

それはそれで楽しかったです。

電車が来たので乗り、そこから40分程度かな?揺られて終着駅に着きます。

問題はここ!

私が行ったのは日曜日だったんですが、神社まで行くバスがお休みだったのです。

駅員さんに聞いたら「歩いたら40分くらい。観光案内所で自転車貸してるよ。」と教えてもらい自転車で向かいました。

アシスト付き自転車でそれほどきつさは感じなかったけど、何しろ道路が細い。

車が少ないからいいけど、これ、車通りが多かったらかなり怖かったです。

そんな感じで着きましたが、私が着いたのは表参道。

北参道もあるようでしたが、表参道から参りました。

そこで恐ろしい看板が!!

「表参道でクマが出ました」

怖すぎる!!

とりあえず、クマが出るのは早朝と夕方だから昼の間にとっとと行って帰ってこなくては、て恐ろしいほどの速さで境内まで階段を登りました。

着いてお参りする時にはもう、クマのことしか頭になかったので、ここまで来られた感謝といいご縁をいただきたい、ということを頭の中でしどろもどろになりながらお祈りし最後に「クマで出るらしいのでもう帰ります」という謎な締めくくりでまた急いで帰りました。

滞在時間短い!!て思いながらね。

何しに来たんだろ〜て思いながらも帰りに駅に着いたらちょうど私のいる方向に日がさしたのを見て、「ああ、歓迎されてた。来てよかった。」て漠然と思いました。

早速のご利益

旅行に行く時に気になる人がいたんです。

でも、どこかで違うかな〜ていう気持ちも消えなかった。

好きまでいかない。

どちらかといえばすごく話しかけられたり、誘われたりするから意識し始めたという感じ。

でも、ともかく一緒にいて楽で楽しい。

やだ!一文に「楽」という文字が2回もでた!

でも、別にはっきり何か言われるわけでもないから勘違いかもしれないし、でもなぁ、て。

ちょっと調子にのりました、すみません。

そこで帰ってすぐぐらいですね、突然彼から前に付き合ってた人が忘れられないと言われたんです。

それこそ別になんの脈絡もなく。

前の人が忘れられないから誰かを好きという気持ちもわからなくなった、で言われて。

えぇ〜!?て感じ。

あんなにご飯とか誘ってきたり、やたら話しかけてきたりしたのは何?て普通に疑問に思いますよね。

しかも、彼が私と話す時、いつも目尻が下がってるんです。

嬉しそうに話すからてっきり私に気があるんだと勘違いしてしまった。

ただ単に私の話術が素晴らしいだけだったらしい。

でもね、思ったんです。

これ、神様だ!て。

祈った時に「彼とうまくいきますように」とは思わなかったんです。

ただ、いいご縁を祈ったんです。

その答えがこれだ、て。

一瞬「おい!これまでのやりとりはなんなの!?」て思ったけど、不思議と傷つきはしなかった。

年齢差があったからかどこかで冷静に見てて、のめり込むようにしないよう気をつけてたのかな?

周りに話したら代わりに怒ってくれて「やっぱり勘違いじゃないよね」と再度確認してからは普通に友達目線で話を聞きました。

白山比咩神社はおみくじの言葉が厳しいと後で知りました。

私が行く前に感じた「厳しい」感じは当たっていたのかも、と思いましたね。

本当にその人のためになる言葉を伝えてくださるのかも、て。

そして今回私は、私を大事にしてくれない人であるということを気付かせてもらうという少しショックを受けつつも、どう考えても後々よい結果になるご利益をいただいたわけです。

いいご縁を、と願いましたが、とりあえずいいご縁とは言えない縁は遠ざけてもらえたことを感謝し、御礼参りにいかせていただこうも思ってます。

でも、飛行機の距離なんでもう少し時間ください!


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